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もんじゅ【莫大な予算を注ぎ込んだ高速増殖炉に思うこと】 [ニュース]

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先週ごろからニュースで盛んに報じられている、高速増殖炉『もんじゅ』は

日本の核燃料サイクルの担い手として、約20年ほど前に運用が始まりました

とはいえ、当初からトラブル続きのうえに、ずさんな管理も重なり

今に至るまで全く機能していない、国営の原子力施設です

当初から投入された税金は、全部で1兆円に達するとも言われ

現状維持だけでも、年間200億の税金が消えている恐ろしいほどの存在です


納税者から見ればとんでもないモノですが、背景は複雑のようです

原子力発電により生じる『核のゴミ』を、もう一度使える燃料すにるのが

核燃料サイクル技術で、日本以外でもフランスなどが取り組んでいますが

客観的に言えば、未だに全く成功の糸口が全く見えていない

極めてハードルの高い挑戦です(ちなみにドイツは撤退しました)


夢の技術に向かって果敢に挑戦する行為は、それ自体良いことではありますが

無理なことは無理だと、どこかで結論を出すべきでしょうね


核燃料サイクルを諦められない事情は、大きく2つありそうです

①リサイクルのため六ケ所村に保管されている使用済み核燃料は、諦めた時点で
  『発生元の発電所に返却する』と青森県は言っているが、返されても受け入れる
  保管場所がない発電所が、すでに幾つがある

②リサイクルを前提にしているため、電力会社にとって使用済み核燃料は
  『原材料(資産)』であるが、諦めると廃棄にお金がかかる『危険なごみ(負債)』
  になってしまい、経営を圧迫する

いずれも面倒な課題ですが、現在の政治家・官僚・学者で結論が出せるかが注目です

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