年末調整【サラリーマンにとって便利だが本当は怖い仕組みに思える】 [ビジネス]
法人主の一面もある父さんに、税務署から年末要請の書類が届きました
サラリーマンなら、毎年12月頃に記入する、あの緑文字の用紙です
給料から天引きされる源泉徴収から、払い過ぎた分または不足分を
精算するのが年末調整ですが、大半の人はお金が戻って来るので
冬のボーナスと合わせて、年の瀬のお楽しみとも言えます
収入が『給与所得』だけの人は、原則として税務署への申告(確定申告)が
不要になっている制度は、海外では珍しい部類に入ります
一見して納税者にとっては便利な方法ですが、その反面として
自分がどれだけの税金を払っているのが、関心が薄れる側面もあると思います
サラリーマンの方で、去年支払った所得税や住民税の金額を、サッと言える人は
一体どれくらいの割合でしょうか? 『税金、高いなぁ』程度で終わっていませんか?
父さんも毎年確定申告をするようになるまでは、まったく気にした事もありませんでした
それが確定申告となれば、自分の収入と支出(主に社会保障費)の把握と
支払う税額の計算が必要となるので、否が応でも税に関心が出ます
自分の財布から出ていく消費税や自動車税等は、とても切実に感じますよね
それが所得税や住民税では、ほとんど払った感覚が持てないような
そんな不思議な仕組みが、日本には根付いているんですね
給与天引きと年末調整は、便利だけと税の無関心を誘う、両刃の剣に思えます
2016-11-10 07:00
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