食中毒【原因は市が購入した『刻みのり』給食業者は営業中止撤回を求め提訴】 [ニュース]
やや難解なニュースですがが、御坊市で発生した給食の集団食中毒事件で
調理と配送を担当した業者が、発生直後の営業停止命令の撤回を求め
和歌山地裁に提訴したとの報道がありました。
⇒産経新聞の記事はコチラ
これだけの話だと、大規模な食中毒が発生したのだから営業停止は当然で
業者は何を考えて撤回を求めているか、さっぱり分からないと思いますが
その後の調べて食中毒の原因は、市側が用意した『刻みのり』だと判明し
調理と配送を担当していた業者には、責任が無い事が分かりました。
営業停止期間はとっくに終わっているので、業者としては名誉の回復と
今後の入札に不利にならないしょうにとの判断があったようです。
これに対して行政側は、発生直後の営業停止は、被害拡大を阻止するうえで
当然の処置であったと主張し、業者と争う構えです。
両者に言い分をどう見るか、父さんもさすがに考え込みましたね。
『営業停止を受けた給食業者』との実績が残ることは、無実の企業にとって
この上ない不名誉で、かつ営業的に大きな不利益を被ることになります。
一方で、集団食中毒が発生した以上、即時に営業を停止して被害を最小限に抑える
これも行政の鉄則であり、その判断に異論の余地は無いと思われます。
後になって撤回しろと言われても、そりゃ困るのも理解できますね。
そこで父さんが裁判官なら、行政が出した営業停止そのものは撤回しないけど
給食業者が入札時などで提示する営業履歴から、今回の停止実績を削除します。
つまり、企業の名誉を回復し、将来の不利益にならない状態を確保しつつ
行政が出した『停止命令』は妥当であったとする判決です。
こんな内容が法律学的に可能かどうかは分かりませんが
どちらの顔も立てないと、この問題は解決しないと考えます。
まあ、興味の無い人にはどうでもいい話題でした。
2017-06-12 22:00
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